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「別れたくない!」と叫ぶ前に……


さよならにもルールがある

秋元康&柴門ふみ
角川文庫

ジャンル:Love

 なんで私がフラれなきゃいけないの?と思いつつも、その彼のことを忘れられずにぐしゃぐしゃに泣く。泣いても元には戻れないと知っていてもやっぱり泣く。そんな失恋をした時、少しだけ気持ちを軽くしてくれるのがこの本。「大丈夫だよ」と囁かれる思い。

 どうして急に別れが訪れるのか、その予感や、別れの記憶や覚悟という点を、男性の立場から秋元康氏が、女性の立場から柴門ふみ氏が語っている。恋が病気なら失恋もまた病気であるのだから、その病気とどう付き合うかが大切だという。

 「別れの予感」の章に、「女性の疑う気持ちが、男の愛情を冷めさせることもある」と、なんとも図星なエピソードがある。彼女のために男性が果物を買って盛り付けた時、女性は、その果物をどんなまな板でどうやって切ったのか、どんな所で買ってきたのかまで知りたがるという話で、これは男性と女性の付き合い方を象徴している。男性の言い分としては、彼女といるときは彼女を大事にしているんだから、彼女の知らないところでどうしようといいだろうということ。こんな記憶はないだろうか。彼の携帯電話の履歴をこっそりと見て別の女性の気配を感じ、それを問いただした経験は……。時に女性は先回りして詮索するがために、もしかすると全くの事実無根であったとしても、その行動によって望まずして恋愛が終わってしまうことがある。恋愛における男女の考え方は大きく異なるからこそ、楽しみもあり、逆にケンカもあると言える。ならば、余計な計算を止めてみると案外上手くいくのかもしれない。

 いろいろなシチュエーションが語られている本書では、失恋を癒す方法は、その事実にきちんと自分なりの終わりをつけるべきだと結んでいる。

Favorite words

女は男の言葉が忘れられず、
男は女の仕種が忘れられない

<文:Miho>

  
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最期の言葉を胸に


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